第20話:林業とAI・自動化について思うこと

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こんにちは、なかねです。

タイトルにあるとおり今時代はAIの進歩が目覚ましく chatGPT や perplexityAI などの台頭によって人間の作業効率が大幅に上がっています。

また一説には近い将来、事務作業などをAIが行うことにより一部の職業は無くなっていくとも言われています。

そんな時代で林業がAIに取って代わられる時代が来るのか?

今日は現場で働く目線から思うことを書いていこうと思います。

それではよろしくお願いします。

林業はAIに取って代わられないと思うワケ

AI機能でできることが限られるから

まず大前提として林業は現場仕事がメインです。

つまり体を使った肉体労働になりブルーカラー要素がつよくなります。

一方AIの得意分野はデータ処理やルール化された単純作業や過去からのデータ予測などホワイトカラー要素の部分になります。

つまりお互い関わり合いになる領域が少ないのです。

事務処理の部分ではAIが助けになる部分もあるでしょう。

しかしあくまで現場作業の手助けになることは少ないと思います。

高性能林業機械とAIはどうか?

現場で稼働する重機などの高性能林業機械にAIが加わるとどうなるでしょうか?

僕個人の意見としては機械も最終的には人の手で操作してナンボのものと思ってます。

やはり現場で感じる感触などの違いから、機械の操作を微調整する必要が出てくると思うので完全自動化は難しいのではないでしょうか。

chatGPTに聞いてみた結果

今や話題沸騰中のAIツールchatGPT。

こちらに直接「chatGPTは林業にどう活用できるのか?」を聞いてみました。

結果はご覧のとおり、主に作業日報や調査など事務処理での活用の回答は出てきますが、現場作業での活用方法はそこまでパッとしないものです。

林業はエッセンシャルワーカーであるから

エッセンシャルワーカーとは社会基盤を支えるための必要不可欠な職種のことをいいます。

ふつうは医療や介護、物流などが思い浮かび林業を想像する人は少ないと思います。

たしかに街中で暮らしていると木々と触れ合う機会すら少ないため、林業の必要性すら感じないかもしれません。

ですが植物や木はどこにでもあり、それを何かしら処置する時のには専門的なスキルが必要になるものです。

極論を言えば林業がエッセンシャルワーカーにならないときが来るとすれば、地球上から木々がすべて消えた時になるでしょう🌲(当然そんなことにはならないですが…)

今後AIが現場作業をできるようになるかどうか?

では今後林業機械にAIが搭載されて現場作業が自動化される未来は来るのでしょうか?

結論:当分来ないと思う

伐採を例に挙げて理由を書いていきます。

▼木を伐る条件は千差万別🌲

一本の木を倒すにも

・木の状態(樹種、重心、太さ、枯れているかなど)

・生えている地形、周囲の環境

・風などの影響

・木が裂けあがったりするなどのリスクの予想

これらを総合的に考えて、予想し倒します。

これらの予想をデータで収集、予測するのはAIは得意でしょう。

しかし木は生物です。

伐採の最中に予想と違う自体が発生することは多々あります。

簡単に言えば教科書通りには倒せないということです。

その時に冷静に対処するには経験に伴うセンスが必要不可欠と言えるでしょう。

▼伐採中に伴う危険🌲

伐採をしている最中にもさまざまな危険が伴います。

・伐倒している木が裂け上がる

・伐倒した木が跳ね返ってきて当たる

・枯れ木などが頭上で崩れ落下してくる

などなど伐採時には危険が多くあります。

僕自身大怪我はなくても、伐倒木の接触などヒヤリハットはたくさんあります。

つまり機械で自動化しても機械が壊れる確率が高いでしょう。

まとめ

ここまで書いてきたとおり林業において完全なAI・自動化は当分先の未来になると考えてます。

あくまで現状ではAIの活用は事務作業の効率化が主軸になりるでしょう。

現場作業では正直ターミネーターのような頑丈、機敏な機械が開発されれば人間に完全にとって代わられるかもしれません🤖

ですがそんな未来はあとどれくらい先のことでしょうか…

林業の現場ではまだまだ人の力が主軸となっていくでしょう。

そんな環境下でAIが台頭している今ぼくら現場人がやるべきは

・事務、経営計画の部分をAIで効率化しながら

・現場作業のウデを磨き続ける

ことではないでしょうか?

最後までご覧いただきありがとうございました。

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