こんにちは、なかねです🌲。
チェーンソーブーツかスパイク足袋。
日常生活では履くことのない両者ですが、山仕事をする以上どちらかを履くことになるはずです。
そんな時に値段や耐久性などで「どっちを履いたらいいの?」というお悩みも出てくると思います。
そこで本記事では僕自身の使用しているカンジからそれぞれについて書いていこうと思います。
履物で悩んでる方への参考になれば幸いです。
それではよろしくお願いします。
山仕事での履物
山仕事を始めるとき最初に「チェーンソーブーツ」(以下ブーツ)か「甲ガード付きスパイク足袋」(以下スパイク足袋)のどちらかが支給されると思います。
なぜ支給されるのか?
・靴底が山の急斜面などに対応してるため
まずこれらの靴は靴底が山に対応しています。
ふつうの靴底では山の急斜面や悪い足場に対応できず苦労したり、危険が伴います。
それに対してスパイク足袋は靴底のスパイクが山の斜面に刺さり踏ん張れたり、チェーンソーブーツはスパイクが無くても靴底が登山用になっているのでふんばりが効きます。
そのため現場で作業するうえで必要になってきます。
「じゃあ登山靴でいいんじゃないの?」という疑問が出てくるかと思いますが、そこについては次で答えたいと思います。
・足を怪我から守るため
チェーンソー作業では使用時の怪我が下肢に集中しやすいためチェーンソー防護のズボンが義務化されています。
下肢への怪我が集中するため足の甲やつま先への怪我も当然多く、それらを防ぐために着用します。
一般の登山靴ではこの「チェーンソーから足を守る」部分が不足しています。
補足ですが2025年現在チェーンソー防護の靴は義務化はされていません。
あくまでズボンが義務になっているだけです。
ですが僕自身は安全のために推奨しますし、仕事の元請けの作業要件にも着用が求められているところが多いので、最初から着用することをオススメします。
ここからは「チェーンソーブーツ」「スパイク足袋」をそれぞれ比較検討していきましょう。
チェーンソーブーツ
メリット
▼足全体をまんべんなくガード
全体的厚手なので足全体をガードしてくれます。
これはチェーンソーからだけでなく、岩や切り株など山を歩いている時に足に当たるものからのダメージも軽減してくれます。
▼撥水機能も十分
完全防水とはいきませんが、厚手なので撥水機能も十分です。
雨上がりの山は足場が濡れてるので布1枚の足袋だと歩くだけで濡れてきますが、ブーツだとそこも完全ガードです。
▼岩場にも対応
靴底は登山靴のようなタイプになっており大半がスパイクは付いていませんが、登山使用なので山の急斜面や足場の悪いところでもふんばりが効きます。
スパイクは地面に刺してふんばりを効かせますが、岩場などではスパイクが効かずむしろ滑ってしまいます。
その点ブーツは岩場などでも安心です。


▼デザインがカッコイイ
正直この理由は相当デカイです。
僕自身はチェーンソー作業をする時に足袋を履くことに当初から違和感がありました。
なぜならチェーンソーは海外製のカッコイイもの、チェーンソーパンツも同じメーカーもしくは海外製のデザインがいいものを履いてます。
仮に日本製だとしてもやはりデザインがいいものが多数ありますが、それでも何故足元が足袋なのか?
せめてスパイク付きブーツにしないのだろうか…
正直格好として違和感しかありませんでした…
なので僕は格好も考慮に入れて(それだけではないですが)断然ブーツ派です。
デメリット
▼値段が高い
ただしブーツはスパイク足袋と比較して値段が張ります。
メーカーによりますが最低価格2〜3万円で見ておくべきでしょう。
▼修理は難しい
作業靴である以上消耗品です。
靴底がすり減ってきたり、縫製がほつれてきたりします。
僕が使った感覚ですが大事にしても2年以上使うと修理が必要なくらいのダメージを負います。
問題はチェーンソーブーツは修理が難しいことです。
以前靴の工房に修理の見積もりをしましたが、新品を買う値段とほぼ変わらないくらいになったため修理を断念したことがあります。
理由は靴のつま先にある防護素材でした。
つま先に鋼鉄制のトウキャップが入っているため、一からブーツを作るのと違い修理になるとミシンが使えないためとのことでした。
なので修理をするなら履き潰して新しく買い替える感覚のがいいのかもしれません。
下記にリンクを貼っておきます。
これは僕が普段使ってるもので、今まで履いてきたものの中で一番ベーシックだと思います。
甲ガード付きスパイク足袋
メリット
▼ブーツに比べて安価
平均的に7000円くらいとブーツに比べると安価です。
▼濡れてもすぐ乾く
布1枚の作りなので夏はブーツに比べれば快適かもしれません。
(感じ方に個人差があると思います。僕自身は夏でもブーツなので基本気になりません)
また雨などで濡れても乾くのが早いので、雨天時の作業にはむしろ向いてるかもしれません。(ブーツは中を乾かすのにけっこう時間がかかります。)

底の部分はスパイクになってます。
岩の上などはむしろ気をつけるべきですが、他の部分ではスパイクによってふんばりが効きます。
デメリット
▼ブーツに比べガードが弱い
足袋は布1枚なのでブーツに比べると防護機能は弱いです。
まずガードはつま先と足の甲の部分に金網が入ってるだけなので、足先全体のガードと呼ぶには弱いと感じます。
また山を歩いてるだけでも岩にあたったり枝が刺さったりするとふつうに痛いです。

▼濡れやすい
布1枚なのでブーツと比べ雨などで濡れやすいです。☔
ただ上にも書きましたがその分乾くのも早いです。
▼消耗が早い
そしてこちらも消耗品です。
使ってればスパイクがすり減ってくるか、布が破れてきて使えなくなってきます。
こちらも感覚ですが1年履ければ長く持った方だと思います。
こちらも下記にリンクを貼っておきます。
結局どっちがいいの?
結論最初に買うのはブーツでいいと思います。
最初にブーツを1足揃えてそこから徐々に装備を揃えていけばいいと思います。
僕が考える理想の揃え方
・安価なブーツ2足
・スパイク足袋1足
チェーンソー作業の時はブーツの方が防護機能の面からオススメします。
また上述しましたがチェーンソーパンツという海外の製品に対し足袋という日本古来の履物がミスマッチに感じるからです。
なので雨で濡れた時のための備えとしてブーツを2足、草刈りや山の調査の時のためにスパイク足袋が1足揃えてあれば十分だと思います。
まとめ
今日は「チェーンソーブーツ」と「甲ガード付きスパイク足袋」の違いについて書いてきました。
どちらを履くか好みもあるでしょうが僕は
・防護機能
・デザイン的に
ブーツをオススメします。
ただ雨の中どうしても作業しなければならない時などに足袋に履き替えるなど状況に応じて使い分ければいいのではないでしょうか。
またブーツもメーカーによって様々な商品がありますので、これらについても今後書いていけたらと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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