第18話:丸太はどこへいくのか?

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こんにちは、なかねです。

林業に関わってない人にとって木を伐ったあとどうなるのかが分からない人が多いんじゃないでしょうか。

なので今日は伐った木がどうなっていくかについてについて書いていきたいと思います。

それではよろしくお願いします。

製材所へ行き材木になる

▼製材所へ行き材木になる

一番スタンダードな内容だと思います。

大まかに書くと

🌲山で木を伐採し丸太にする🌲

     ↓

🌲トラックで運んでもらい木材市場・製材所へ🚛

     ↓

🌲製材所で丸太を板・柱などの材木にして売る🌲

こんなカンジの流れになります。

丸太の分け方

材木を作るにあたり丸太を以下のように分類します。

▼A材

特徴:真っ直ぐで曲がりや節などの欠点が少ない

用途:建築用材、家具材など

▼B材   

特徴:多少曲がりがあったり、枝節などがある

用途:集成材、合板用材、ベニヤ板など

▼C材

特徴:大きく曲がったり、木の先端の材木にならない細い部分など

用途:バイオマスチップの燃料やパルプなど

▼枝条、根っこ

特徴:D材と呼ぶこともある

用途:バイオマスチップの燃料やパルプなど

材木になるのは主にA、B材になります。

主に現場では3m、4m、6mで採寸することが多いですが注文によって違う長さを作ることもあります。

C材以下は材木にならずにチップ材と呼ばれることも多く、行き先も違います。

チップ材ってなに?

上記にも書いたC材、D材をチップ材と呼びます。

ではチップ材とは何か?それは

木質バイオマスの原料

のことです。

▼木質バイオマスとは何か?

「バイオマス」とは「再生可能な生物資源」(化石燃料を含まない)のことをいいます。そのなかで、木材からなるバイオマスのことを「木質バイオマス」と呼びます。

木質バイオマスは主に、樹木の伐採や造材のときに発生した材にできないような丸太や枝、葉など、製材工場などから発生する樹皮やのこ屑などのほか、住宅の解体による廃材や街路樹の剪定枝などの種類があります。

↑木質バイオマスで調べるとこんなかんじで説明が出てくると思います。

簡単に言うと

・板や柱にならないような低品質の丸太や枝や葉を使って

・発電などのエネルギーに使えば資源の再利用にもなって環境にもいいし

・石油や石炭を使わなくてもいいよね

ってことになります。

要するに環境保護の観点から推奨されてるものになります。

▼なぜチップ材というのか?

答えは簡単、破砕して粉々の状態にして使うからです。

粒状になったあと

・パルプの材料になったり

・熱ボイラーの燃料になったり

・発電のための燃料になったり

↑のような用途で使われます。

行き先は一緒?

チップ材は主に製材所ではなくバイオマス燃料を作ってる会社へ運ばれます。

製材加工とチップ材加工を一緒にやってる会社もあるかもしれませんが、基本的に別会社が多いです。

🌲丸太   → 製材所

🌲チップ材 → 加工会社

↑のパターンが一般的です。

まとめ

今回は伐った木がどうなって行くのかについて簡単に書いてきました。

おもに板や柱などの材木と木質バイオマスの燃料に分けられます。

材木に関わる仕事に就いてないとなかなか知らなかった内容ではないでしょうか。

今後、材木やバイオマスについてももっと深く触れていければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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